NO.16 リル通り(ファブール・サン=ジェルマン)の防衛に向かう女同志

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 リル通りはセーヌ川左岸、7区、現在のオルセー美術館の裏手をセーヌ川に沿って走る道である。パリ・コミューン時代には美術館はまだない。1810年に建築されたオルセー宮が元である。1840年国務院、1842年会計検査院として使用、1871年5月23日、戦火ではなく放火によって、消失した。「女同志」は消失前のオルセー宮の防衛に出かけたのだろうか。国務院にも会計検査院パリ・コミューンの掌中にあったから、政府は奪還の機会をねらっていた。