NO.7 1871年5月のある番小屋(カナル・ア・トゥロア・ベク=三つの嘴を持った鴨=で)

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 1871年5月中ほどからパリは激しい戦火に見舞われる。政府軍(ベルサイユ軍)がパリ侵攻に成功したからである。その侵攻を可能にしたのがパリの要塞警備の「ゆるみ」であった。beg=番小屋=芝居小屋と言葉遊びのように見えるが、「ゆるみ」は実態であった。